コラム「マルチデバイス時代の戦略的ウェブサイトの構築と解析」 | SiteTracker(サイトトラッカー)

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第12回 SiteTrackerコラム

『マルチデバイス時代の戦略的ウェブサイトの構築と解析』 2014.11.05

コミュニケーションマーケティングチーム

最近、スマートフォンからウェブサイトにアクセスした時に、PC向けのページしかなくて、がっかりしたことはありませんか?

マルチデバイス時代の今、スマートデバイスによる情報へのアクセスが当たり前になっています。ユーザーはいつ、どこからでも自分の欲しい情報を、快適便利に利用できないと満足できません。
現在のウェブサイトは、これまでとは比較にならないほどお客様満足度に大きな影響を与える、重要な戦略的メディアになっていると言えます。
つまり、企業のウェブサイトは、様々なデバイスに向けて最適化し、発信できる必要に迫られています。そしてその必要性は、今後ますます高まっていくと思われます。

では、企業のウェブサイトを顧客の満足、更には事業の成果に結びつけるにはどうすればよいのでしょうか。

ウェブサイトを事業の成果につなげるためには、よく言われる3つの指標が重要です。

  • KGI(Key Goal Indicator)重要目標達成指標
  • KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標
  • KSF(Key Success Factor)重要成功要因


KGIは、事業の目標(認知や売上)を達成するために必要な指標です。
多くの場合は何らかの金額で設定するとわかりやすいのですが、ウェブサイトの目的やビジネスモデルによっては異なる指標となることもあり得ます。

KPIはKGIを達成するために必要な指標です。
KGIを実現するために必要な値を設定することになります。
例えばウェブサイトの改善を行うときに、改善の目標として直帰率の低減や検索からの訪問を増やすといったことを考えると思います。しかし、KPIを決めるときに注意しなくてはならないのは、それ自体はKPIではないということです。
評価とは目標や計画があって初めて意味を持ちます。
また評価をおこなったならば、その結果にそって再度施策を練り直し、改めてKPIを設定し直す必要もあります。

KSFは上記指標を達成するために必要となる要素や施策です。
CSF(Critical Success Factor)とも言います。

設定する順番もこの順番がよいでしょう。KGIからブレイクダウンすることでより達成させやすい指標や要素を決定しやすくなります。

しかし、何より大切なことは、そのウェブサイトを事業の中のどのような立ち位置とするかという「戦略」です。
アクセス解析ツールで現状の調査をおこない、デバイス別のアクセス傾向を把握すれば、次にどのような施策をおこなって顧客満足度を向上させるべきかの方針が建てられます。この方針はあくまで「戦略」に則ったものでなければ意味がありません。
施策の効果(KPI)をアクセス解析ツールで測定し、次の施策につないでいきます。

そして、KSFの見直しをおこなうことでKGI達成を目指しましょう。

※ 記載されている所属名・役職名は、掲載当時のものです