コラム 「サーバログ型アクセス解析ツールの特徴(メリット・デメリット)」 | SiteTracker(サイトトラッカー)

SiteTrackerやアクセス解析のコラムです。

第8回 SiteTrackerコラム

『サーバログ型アクセス解析ツールの特長(メリット・デメリット)』 2012.05.10

ゼネラルマネージャー 山崎典子

「SiteTrackerはインストール型のアクセス解析ツールです。」

アクセス解析ツールには大きく分けて3つのタイプがあります。

  1. パケットキャプチャ型
  2. ビーコン(タグ)型
  3. サーバログ型

「パケットキャプチャ型」

パケットキャプチャ型はWebサーバに繋がるネットワーク上のパケットを拾い集めてアクセス情報を集計するタイプで、Webページに対して事前の作りこみなく導入した直後からリアルタイムで解析できるというのが特徴です。
ネットワークやハードウェアのトラブルにより、パケット落ちした場合は、そのデータを復旧することができないというのがデメリットといえます。

「ビーコン(タグ)型」

ビーコン型はWebページにタグを埋め込み、ログ収集サーバに対してイベントを飛ばしてアクセス情報を集計するタイプです。
お客様固有の複雑な解析要件にも対応できる自由度がある反面、タグを埋め込むまでに要件定義が必要であること、埋め込む以前のアクセス情報を取ることができないこと、また、リニューアルや大幅な改修の際にタグが落ちると、その間のデータを復旧できないというデメリットがあります。

「サーバログ型」

サーバログ型はWebサーバ(IISやApacheなど)が吐き出すアクセスログを解析データベースに取込、集計するタイプで、リアルタイム性には欠けるものの、3つのタイプで唯一、ツール導入前のアクセス解析を可能とするタイプで、現状分析やWebリニューアル前後の比較等には必須となります。
一般的に、セキュリティポリシーが厳しい金融機関様、官公庁様、学校法人様、インターネット上にアクセス情報を流す必要がある「2.ビーコン型」が適用できず、「1.パケットキャプチャ型」か「3.サーバログ型」を適用するケースが多く見受けられます。
社内のイントラネットやポータルの解析についても同様のことが言えます。


サーバログ型 SiteTrackerの特性

SiteTracker イメージSiteTrackerは、この3つの解析タイプのうち、「3.サーバログ型」に該当します。
特徴としては、アクセスログに記録される、有効なリクエスト全てを解析データベースに蓄積しているため、条件や項目、クロス集計、期間変更等があった際にも、再解析することなく、柔軟にレポートを生成できることや、例えば異常値の原因を突き止めるために深掘りし、最終的には1訪問の間に閲覧した全てのページを確認することも可能です。
反面、大容量データを扱うため、ページビューと保持期間に応じたスペックのハードウェアを選定する必要があります。
サーバログ型の中でも比較的安価で簡易的なアクセス解析ツールで、解析データベースに集計結果のみを保持するため、ハードウェアにさほどのスペックを求められないタイプのものもありますが、この場合はレポートの変更を行なうたびに再解析を行なう必要が発生します。

上述のように、アクセス解析ツールにはそれぞれ特徴があり、アクセス解析データの用途や目的に応じて使い分け、場合によっては併用することも必要です。

山崎 典子 Noriko Yamazaki

SiteTrackerをはじめとする製品の企画・販売を行うウェブマーケティングチームを取りまとめる。システムエンジニア経験も豊富で、ことあるごとに開発現場に入りたがる。

※ 記載されている所属名・役職名は、掲載当時のものです